人気ブログランキング | 話題のタグを見る

神様の遣い(11)

神様の遣い(11

これまでのお話で、早苗さんは家族(父、姉、母)の三人からも辛い仕打ちが多く、学校でも何かと辛いことが多いというお話を書いてきました。

前回の記事は早苗さんの姉さんの「紫微斗数の命盤」について解説しました。姉さんも、やはり命盤のような厳しい人生を渡って行かなければならない状態でした。

https://ameblo.jp/miya-ritumei/entry-12413616171.html

今回のお話は

----- 「花さき山」が早苗の人生を変えた? -----

早苗が幼稚園の時には、毎月一冊の絵本を先生が読み聞かせてくれました。

読んでくれた本は、幼稚園生それぞれに一冊ずつ支給され、それを家に持ち帰り、家でもまた両親に読んでもらうことになっていました。

しかし、早苗の家では母親は夜遅くまで働いていますから、読んでもらうことは出来ませんでした。もちろん父親が読んでくれる筈もなく、父親に絵本を見せたところで破られるのが落ちです。

それでも、早苗は保育園で読んでもらった「花さき山」の絵本の内容は何故か心に焼き付いたのです。

【花さき山】とは、どんな本?

神様の遣い(11)_b0319466_17053329.jpg

http://blog.izumishobo.co.jp/sakai/2006/05/post_167.html

作: 斎藤 隆介 絵: 滝平 二郎

小学校に入学してからは、ひらがな文字は読めるようになり、学校の図書室で「花さき山」の絵本を見付けた早苗は、絵本を貸し出してもらい、家に持ち帰って何度も読み返したものです。その度に早苗は涙が溢れました。

学校にいる間でも、理不尽なことで先生に怒られたり、殴られたり。

誰にも辛いことを話すことの出来なかった早苗は、休み時間や放課後に図書室に独り行って「花さき山」の絵本を読んでは、自分の気持ちを慰めるようにしました。

「きっと、いつかは神様が、あたいの事を見付けてくれる」

何度も何度も読み返している内に、気持ちも収まり涙も乾いて家に帰ることが出来ました。

早苗は、この絵本の物語に出てくる、主人公の「あや」が、自分の境遇があまりにもそっくりだったので、自分のことが本になっていると感じるほどでした。

早苗は、この絵本を初めて手にしてから毎日毎日、何度も読み返しました。

何度読んでも涙が止まることは有りませんでした。

そして、辛いことが有る度に早苗は、この絵本を読むようになりました。

物語はすっかり記憶して、絵本を観なくても物語が語れるほどになりました。

初めて鑑定に来られた時も、早苗は「花さき山」の話に及んだ時に涙を流したのです。

早苗は物心つく45歳から、ずっと40歳になった今でも、この「花さき山」の主人公のように母親の為に、姉の為に反発することなく、何でも言うことを聞くようにしてきました。

誰か他人を責めるということが、早苗には何故か出来なかったのです。

早苗は理不尽な扱いを受けて殴られても、それに逆らうことで益々酷い目に遭うことが恐ろしく、何をされても大人しく耐えることの方が、救われると思うようになりました。そんな時に自分の気持ちを本当に理解してくれるのは「花さき山」なのだと強く思うようになりました。

いつかは、花さき山の「あや」のように成れると、自分に言い聞かせ続けました。

でも、何年経っても「あや」のような気持には成れない自分に、絶望感も沸くことがありました。

他者の不幸に常に涙し、何か問題が起これば自分に非が有るのではと思うようになってしまった早苗は、益々人に都合よく利用されるようにもなりました。

早苗の「花さき山」の絵本は、いつしか擦り切れてボロボロになって行きました。

★★★★★★★★★★★★★★

新・紫微斗数の鑑定ご相談は

宮立命公式サイトへ

ご訪問は下記アドレスをクリック

http://miya-rithumei.com/

★★★★★★★★★★★★★★


by miya4240882 | 2018-10-26 17:06 | 紫微斗数飛星派

先が観えること、占いで出来る唯一の利点。自分は、どんな?態で、どういう状況になっているんだろう。そんな疑問に答えてくれるのが占いです。


by miya4240882